日田市のてっぺん岳滅鬼山(1,036.8m)は日田市内から英彦山方面を展望すると見えるのだが、 独立峰でないことや手前の山の陰になるなどして、どの山なのかわかりにくい。また、三角点は1,036.8mのピークにあるが、2万5千分の一の地図で見るともう少し岳滅鬼峠側のピークには1,040mの等高線も見える。
 昔は北九州と日田との交流が、山頂近くの岳滅鬼峠を通じて行われていたのか、峠にはいくつかの県境碑が立てられており、峠に向かう山道もはっきりしている。岳滅鬼山も福岡県田川郡添田町との境界にあり、三角点の位置も添田町となっている。
 峠の下の標高800m位のところまで林道が延びているので、山頂までは1時間足らずで登ることができる。峠からいくつかのピークを越えて山頂となるが所々ロープを伝って登る岩場などがある。この時期草花は咲いていなかったが、シャクナゲの株は尾根道で多く見られた。
 コースタイムは日田市内から林道入り口まで車で30分−林道を車で15分−登山口から岳滅鬼峠まで15分−峠から岳滅鬼山頂まで35分
日田市 岳滅鬼山(1036.8m)

2003/7/27










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私の評価 登山道 標識整備 山道展望 山頂展望 草花自然 運動量等 周辺整備 温泉施設
★★★ ★★ ★★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★★
岳滅鬼山地図(クリックして拡大)  岳滅鬼山に登るには日田市内から国道212号線を中津方面に進み、藤山町の戸山中学校の先を唐臼で有名な小鹿田焼き方面に行く。
 小鹿田焼きの手前の轟橋を一木方面に入り、岳滅鬼峠に向かう林道を5、6km登っていく。
 地図をクリックして拡大

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 藤山町から小鹿田焼き(皿山)方面へ5km行ったところにある轟橋を右折して市木方面に向う。
 途中にはおおいた里の駅ことといの里などがある。


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 轟橋から2km程進むとバス停の先に三叉路があり、「岳滅鬼山」の小さな標識を頼りに左方向に登って行く。



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 狭い林道を5km程登っていくと行き止まりとなり、10台ほど車が停められる広場がある。
 林道はほとんど舗装されているが、上の方では舗装工事をしていた。
 写真の丸印が登山口の標識で、この先には水場もある。

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 登り初めて10分もすると大きな岩がトンネルのようにあいていて、この下にはお地蔵様なども置かれていた。
 写真の丸印のところの岩には文字も刻まれていてその昔がしのばれる。


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 登山口から20分もかからず岳滅鬼峠に到着。
 ここには「従是北豊前国小倉領」と書かれた2m程の国境碑が立てられている。
 写真は福岡県側から見たもので、山頂は石碑の立っている方向に登る。


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 岳滅鬼峠から岳滅鬼山の山頂まで5つ程のピークを越えるが、最初のピークは割と楽に登れる。



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 ピークからピークの登山道もはっきりしていて迷うことはない。
 福岡県添田町から登ってきた人達にも出会った。
 添田町の登山口近くには英彦山温泉しゃくなげ荘があるそうだ。

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 二つ目のピークにはロープがかかっている大きな岩を登る。
 登り切った岩の上はかなり開けていて北東方向から南東方向まで展望できる。


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 二つ目のピークからの展望で北東方向に高く見えているのは英彦山(1,199.6m)のようだ。
 岩場からの展望は良く、天気が良ければ由布岳や久住山なども見えそうだ。


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 4つ目のピークは上りが急で、ロープが何本か張られている。
 岩場ではないが、木の根を足場にしながら注意深く登る。


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 ロープを伝って登りついたところが岳滅鬼山では一番高いところとなり、ここが日田市のてっぺんといえる。
 大日ヶ岳や釈迦ヶ岳への縦走案内の立て札があるが山頂碑はなく、写真の丸印の所に「秘峰岳滅鬼山1040m」と書かれた看板が一つあった。

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 1,040mのピークを下る途中木々の間から、岳滅鬼山の三角点があるピークが見えてくる。
 岳滅鬼峠から約1km、40分ほどで山頂だ。

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 岳滅鬼山山頂付近まで日田市内方面は杉の木が植林されている。
 写真の右上あたりが山頂。


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 山頂のまわりは木々が大きく展望はあまりきかない。それでも、木々の間から田川方面などを見ることができる。
 山頂の立て看板近くに3等三角点「岳滅鬼」の石柱も見えるが、電子国土の岳滅鬼峠付近には三角点が表示されなくなっている。

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 山頂手前の尾根では木々の間から日田市方面も見渡すことができる。
 この日はモヤがかかっていて三隈川などは確認できなかった。


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